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2369話

「そうだな、やってみるか」と私は考えた後、頷いた。

「もちろん問題ないよ、これがね、乗り心地は普通の車と全く同じで、かなりカッコいいんだ……」

まだ車に乗り込んでもいないのに、この女性は横で車の利点をずっと喋り続けていた。ドアを開けて座ってみると、確かにこのハンドルを握ると、本当に小型自動車を運転しているような感覚があった。

座っているだけでも、あの三輪車よりずっと快適だった。前面にはガラスも付いている。

「お客さん、このガラスが邪魔だと思えば取り外せますよ。そうすれば重量も減るし、もっとスピードが出せます」

後ろを見てみると、荷台はあの三輪車とほぼ同じ大きさだったが、屋根があるおかげで、より...