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2367話

二十八インチの自転車に乗って、お金を持ち、まるで足にエンジンでも付けたかのように、ホイールをこぎまくった。

普段なら車で二十分以上かかる道のりを、なんと二十分できっちり漕ぎ着けた。道中ずっと、自分が何も分からないくせに、安くて軽いものを買いたいという矛盾した思いに悩まされていた。

目的地に着くと、すぐに電動バイクを売っている路地へ向かった。見れば、なんということだ、両側にびっしりと、少なくとも七、八軒の電動バイク店が並んでいた。

店の前には様々なブランドが掲げられ、最低1200元からあると書かれていた。心の中で「結構安いじゃないか」と思い、すぐに近づいていった。店主は三十代の若者で、やたらとお...