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2354話

「くそ、なんで夢の中でずっとレンガを運んでいたんだ。この娘が俺の腕を枕にしてたからか。でも、正直起こす気にはなれないな」

温かく柔らかい娘が前代未聞の密着度で抱きついているのを、どんな人間も突き放せないだろう。彼が下の状況を確認しようと顔を上げた瞬間、王梅梅の脚がふと動いた。その大根のような白い脚が持ち上がり、朝から元気な彼の"弟"の上に乗っかった。

これはたまらない。その圧力で思わず声を上げそうになった。仕方ない、刺激が強すぎるのだ。

何かを感じたのか、王梅梅が身じろぎし、突然目を開けた。ちょうど彼と目が合う。

「きゃっ!何してるの?」「ぱん!」

顔を一発押しのけられ、首をひねりそうになった...