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2352話

「こいつ、ペラペラと調子のいいこと言って、どれだけ聞いてるんだか」王梅梅は彼が手を離したのを見て、追及する気も失せた。ただこの男の上に乗っている感覚が悪くない。彼の体から漂う匂いを感じながら、今は体に力が入らず、少し動いただけでこの藤のベッドが壊れてしまいそうで怖かった。

そこで彼女は慎重に彼の体から滑り降りようとした。ただ、無意識に胸の二つの宝物を守るように、なるべく相手と触れないようにしていた。しかし、こんな状況では守りたくても守れるものではない。

滑り落ちながら思わず彼に手を伸ばすと、私の腕はすぐにあの柔らかい感触に包まれた。

今や二人が横たわっている場所はすでに凹んでいて、こうし...