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2306話

その時、ドアがカチリと音を立てて開いた。私の心がときめいた。もうこんなに早く帰ってきたのか!

「姉ちゃん、義兄さん連れてきたよ。早く出てきて迎えてよ!」若い男の声が外から聞こえてきた。

そう言っている間にも、トントントンと部屋の中へ入ってくる足音が響いた。

私はぎょっとして身を固くした。目の前に中学生くらいの長髪の少年が現れた。韓雪柔によく似た顔立ちで、背が高くて痩せていて、なかなかカッコいい。

彼の後ろには二十七、八歳の青年が立っていて、明らかに不本意そうに引きずられてきていた。

ただ、ベッドに横たわる私を見た瞬間、長髪の少年は固まってしまい、後ろの青年に至っては顔が青ざめ、目から...