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2290話

どんな事情があろうと、義理の母親を見捨てるなんてできるはずがない。

娘を連れ出したのは二人の幸せのためだが、実の母親まで見捨てるようなことは、さすがに彼にもできないだろう。

劉の爺さんは後ろについてくる私たち二人を見ても、責めたり絡んだりはせず、ただ劉薇の手を引きながら急いで言った。「早く行くぞ、お前の母さんはお前のために倒れちまったんだ。今は父さんが病院で付き添ってる。お前もさっさと来て母さんを見てやれ。この馬鹿娘め、家族がどれだけ心配してるか分かってないのか。家族に相談できないことなんてないだろうに、それなのに...まあいい、その話は後だ。早く家に帰るぞ!」

「わ、私...」劉薇はどう...