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2274話

「つまり、公道じゃなくて山道を行くんだ。三里沟に沿って下り、三宝山を越えれば、遠くから県城が見えるようになる」

「この道は昔、薪を取りに山に入った人たちが残したものだ。今じゃみんな出稼ぎに行って、あんな辺鄙なところまで薪を取りに行く人もいなくなった。今はほとんど誰も通らない。少し歩きにくくなったけど、道はまだ残ってる」

「夜は少し危ないけど、俺たちがこの道を通るなんて誰も思わないだろう。誰も想像できないからこそ、安心して歩ける」

劉蓉児は落ち着かない様子の劉薇を連れて、二人の姉妹は何事もないかのように村の外へ向かった。誰かに尋ねられれば、劉蓉児を町へ送ると言うつもりだった。

俺は小さな雑貨...