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2245話

「ん、歯磨きをしてるのか?」

目を大きく開けると、ベッドに小娘が覆いかぶさっているのが見えた。髪が顔を隠しているが、上下に動いている。どこか見覚えがある。

彼の動きに気づいたのか、両脚の間にいた小娘が顔を上げた。「金水お兄ちゃん、どんな夢見てたの?こんなに大人しくないなんて、あたしの喉、突き破られるところだったよ?」

目をこすりながら、やっと分かった。これは劉蓉児じゃないか。これですっかり目が覚めた。「おや、朝っぱらから、どうしてここにいるんだ?」

「ふん、あたし、あなたの家で二回も待ったのに会えなくて、後で人に聞いてここにいるって知ったの。一晩中眠れなくて、早朝からここに駆けつけたんだ...