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2217話

「こんな様子を見てると俺も心が痛む。『これは……彼女もよく知らないんじゃないか。俺はこのところずっと町へ出かけてたからな。でも、どうしてそんなに急いでるんだ?試験終わったばかりじゃないか?』」

「そうよ、試験が終われば卒業だから。私は小薇ちゃんみたいな良い成績じゃないから、大学に行けるはずもないわ。だから出稼ぎするしかないの」陳思思はゆっくりと言った。

「彼女だって行けないだろう。結局、大学にはそれだけのお金がかかるんだから」俺も不確かに言った。

「合格したら行かないわけないでしょ。お金がなくても貸付が申請できるって聞いたわ。困窮家庭の証明書さえあれば大丈夫なんだって」

「え……貸付ま...