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2197話

目の前にある凶器を前に、頭の中で思いつく限りのサイズや形状と比較しても、それに見合うものが何一つ見当たらなかった。

寮の女子たちは度胸が据わっていて、死体に刃物を突き立てるようなシーンでも平気で見られる連中だ。以前、寮では彼女たちとアダルト映画の男優について品評したり、時にはクラスの男子の体について冗談交じりに話したりもしていた。

そんな彼女は今、新大陸を発見したかのように、驚きと喜びが入り混じった表情を浮かべていた。スマホを取り出してカシャリと一枚。こんな珍しい逸品を初めて見たのだから、記念に撮らないわけにはいかない!

一枚じゃ足りない。いっそのこと、ベストアングルを探して、カシャカシャ...