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2160話

考えるよりも早く、私はあいつの後を追った。この間抜けは一体何をしに行くつもりなんだ?

こいつは農作業もしないし、他の仕事もしない。なぜこんな場所に入って行くんだ?

追いついて見てみると、私は鼻が曲がりそうなほど怒りがこみ上げた。こいつは若い娘を抱きしめていたのだ。明らかに何かをしようとしている!

くそったれ!こいつが自分で遊ぶのはまだいいが、他人の邪魔までするとは、何を考えているんだ?

よし、やられたらやり返す。お前が俺を邪魔するなら、俺はお前から奪ってやる。

この馬鹿を好きになる女が、俺を好きにならないはずがない。顔立ちも頭脳も、あいつの毛一本にも劣らないぞ。

私は両手を口元に当て、深く息を...