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2141話

「迷っている彼が引き下がろうかと思っていたその時、小甜が口を開いた。「坊や、動いてよ。このままじゃ苦しいわ、張り裂けそう!」

「わかったよ」どうせもう触れてしまったし、見るものも見た。怖がって失うものなんて何もない。ここまで来て引くなんて、男じゃなくなる。自分でも自分を軽蔑してしまうだろう。

ところが腰を少し動かしただけで、彼女は再び低く唸り、まるでタコのように彼にしがみついてきた。手も背中も激痛が走り、思わず歯を食いしばる。

くそっ!動けって言うけど、動いたらお前じゃなくても俺が痛いんだよ。

「小甜姉さん、痛い痛い!」俺は痛みで小便も出そうだ。

「あっ……んん……」小甜はやっと我に...