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2106話

「てめぇ、金を見りゃウサギより速ぇのに、口じゃ平気な顔して。情けねぇ奴だ、緑の帽子をかぶされても当然だな」

今回、俺もやっと気づいたんだ。あいつが後であんなに酒を飲んでたのは、もしかして何かを察知して、それで劉暁麗をぶん殴ったんじゃないかって。

「へへへ、当然ですよ。おじさんの家のご厄介になってるんですから、普段から叔母さんにもお世話になってるし、スイカを売ったからには恩返しするのが当然でしょ！」

こいつにはそう答えるしかなかった。金は既に相手の手に渡ったし、あの態度じゃ一文も返してもらえそうにない。

けち臭さで言えば、あいつは王のケチ親父と肩を並べるほどだ。酒好きなくせに、他人の酒を...