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2063話

「ね?」

「あの時は思わず、へへ……」彼女の冗談めいた顔を見て、私は心の中ではっきりわかっていた。美しい女は人を騙すとき、命取りになるものだ。

今は変な考えは置いておいて、まずあの伝票を片付けることが先決だ。

四百十キロか。一キロ一元として、それは四百元になる。四百元とはどれほどのものか?

村の農家が穀物を売って、この金額を稼ぐには一体どれだけ必要なんだろう。そりゃあ二角で西瓜を買うのももったいないと思うわけだ。

前回はこの女で金を稼ごうなんて考えもしなかった。とにかく良いものがあれば先に食べるという感じで、こんな真っ白な妖精が目の前にいれば、もちろん先に抱いてしまうという考えだった。何...