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2036話

「この女房、マジで口が堅いな。こんな口技、相当鍛えてなきゃ絶対マスターできねぇよ。あぁ、マジかよ!この春花姉さんの旦那はホント恵まれてるわ。こんな凄い口を持ってるなんて、幸せ度倍増だろうな」

風がタールシートを打ち、バタバタと音を立てる中、王春花は頭を入り口に向けて「ぺっ」と一度吐いてから、まるで兎のように中へ縮こまった。彼女の胸の二つの木瓜はまだぶら下がったままで、「このガキ、私を窒息させる気か!」

彼女は私を睨みつけた。この小僧の持ち物が並外れていることは知っていた。子供の頃からずば抜けていたのだ。以前はそれほど気にしていなかったが、さっき一瞬見た時に頭をもたげたそれを見て、急にそのこ...