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1987話

「どうせ派手に着飾ったからって俺がヤりたいとでも思ってんのか?どうせヤれねぇなら、媚び諂う必要もねぇよ」

俺はただ横に立って見つめていた。この女は生まれつき美しい。高く盛り上がった二つの白い肉が堂々と晒されている。見ないのは損だ。相手にしたくはないが、目は遠慮なく見入ってしまう。

「くすくす……」

車の中でさっきまで眉をひそめていた女は、俺の反応を見て思わず笑い声を漏らした。その声は小鳥のようで、聞いただけで心の奥まで引き込まれる。俺が知っているどんな女よりも耳に心地よかった。

そのなにげない一笑いは、わがままな甘えの中に骨髄まで染み入る色気を秘めた、たまらなく魅力的なものだった。

「怒っちゃ...