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1951話

「ちょっと、もう我慢できないの。ドアを開けてくれない?」彼女はできるだけ声を抑えていたが、それでもその切迫感は伝わってきた。

俺はそれを聞いて目が点になった。今、俺はまだ裸のままじゃないか。でも、新婦の頼みを断るのは難しい。

「わかった、入っていいよ」

言葉が終わるか終わらないかのうちに、ドアがカチャリと開いた。彼女はまだあの引き裂かれてボロボロになったドレスを着たまま、入るなり便器に駆け寄った。

俺は手で前を隠していたが、彼女がドレスをぐっと引き上げるのを見て、思わず目が輝いた。もはや隠しきれるものではなく、水の音の中、新婦はようやく俺の方を見る余裕ができた。

その一目で彼女の瞳孔...