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1928話

彼もまた初めて肉の味を知り、心も体もそのことばかり考えている。

見る限り、この女も随分と欲に飢えているようだ。二人で今までやってきたが、上も下も味わってみたものの、一度も満腹になれたことはない。それでまた数日間飢えることになるから、直接訪ねてきて、その香ばしい肉の匂いに誘われて食らいついたのも無理はない。

この女はやけに気取っている。上の口はあんなに素直なのに、下はまだ取り繕っている。上の口で食べたのも食べたことに変わりはないのに。

「へっ、良かった、俺が早く目覚めて。そうじゃなきゃお前に直接またがられてたところだった。お前は気持ちよかっただろうけど、俺はまだ夢を見てるのかと思うところだったぜ...