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1875話

私は本当に目を奪われてしまったが、彼はその美しい景色を楽しむ暇もなく、急いで自分の畑に駆け込み、肥料を担いで家へと走った。

しばらく忙しく働いて、ようやく荷物の運び入れが終わると、私はほっと一息ついた。

ただ、劉翠児のあの妖艶な姿を思い出すと、胸の内に燃え上がる欲望はどうしても抑えられなかった。

何とか正午まで耐えたものの、もう我慢できず、手慣れた道筋で王富貴の家へと向かった。

普段から王富貴に使い走りをさせられていたため、彼の家のことは隅々まで知り尽くしていた。手際よく塀を乗り越えて中庭に入り、王富貴と劉翠児の部屋の外まで来た。

灯りがまだ消えていないのが見える。窓の下にしゃがみ込んで、そっ...