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1823話

「小野お姉さん、安心してね。あなたから奪ったりしないわ。私はただ傍にいられるだけで十分だから。それに、もう大人だし、自分が何をしているのかわかってるの。だから、怒らないでくれる？」アリスがそう付け加えると、小野は何か言いかけてはやめ、最後には溜息をついた。

そうだ、彼女はただ俺の側にいる一人の女性に過ぎない。俺を完全に自分だけのものにしようなんて、まさに絵空事だ。

それに、このことはアリスから申し出てきたことで、自ら俺に身を捧げようとしているんだ！

小野もアリスの気持ちを変えられないことを理解していた。最終的に彼女はアリスの前に歩み寄り、その髪を撫でながら言った。「アリス、この決断を後悔...