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1792話

「最後に予熱オークションの最後の品物となりました」その妖艶な女性が再び立ち上がり、マイクを手に取って声を張り上げた。「最後の競売品は少し特殊なものです!」

そう言うと、耳障りな音とともに、鉄格子の檻が人々に押されて登場した。その檻は人の背丈ほどもあり、彼女が布をバサリと引き剥がすと、中には金髪碧眼の少女が入れられていた。

妖艶な女性はようやく紹介を始めた。「最後の品物は、ヨーロッパから探し出した絶世の美女で——」

彼女の紹介が終わらないうちに、客席から無礼な男が疑問を投げかけた。「ただの女じゃないか。ここにいる誰もが女なんて手に入れられるだろう?それを予熱セクションのトリにするなんて、い...