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1768話

心の中でも思わず爽快な気持ちが湧き上がり、留置所で経験したあの不愉快な出来事をすべて頭から振り払った。

小野は頬の涙を拭うと、潤んだ瞳で私だけを見つめ、小さな唇を尖らせた。唇を軽く噛んだ後、小声で言った。「師匠、もう二度とこんな風に私を怖がらせないでくださいね？」

私は力強くうなずき、小野に約束した。「私のかわいい弟子、安心して。これからどこかへ行くときは、必ず前もって知らせるから。こんな風に突然姿を消したりしないよ、いいかい？」

「うん、わかりました...」

小野の頬にキスをして、次の行動に移ろうとした時、小野が何かを思い出したように急に興奮し始め、嬉しそうに言った。「師匠、そうだ、...