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1689話

二階に戻ると、私は名残惜しそうに小野とまだしばらくキスを交わし、ようやく満足してバーを後にした。

翌朝起きて、空っぽのポケットに手を入れると、少し困った気持ちになった。

確かに劉建新から三十万近くの現金を手に入れ、その後、周山からも一万もらったから、計算すると手元には四十万近い貯金があるはずだった。

だが私は倹約家だ。はっきり言えば、ケチなのだ!

そんな金を無駄遣いするつもりはない。結局これは将来の老後の資金だし、修行がある程度進めば様々な珍宝が必要になる。そのときにはきっとこのお金が大いに役立つはずだ!

そろそろ稼ぐ方法を考える時だ!

長い間考えたが、今の私は医術の腕以外に、正直なところ他に...