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164話

「嬉しくもあり、悲しくもある！」

矛盾してるでしょう？

嬉しいのは、蘇梅の容姿が完全に俺の理想通りで、それ以上だってこと！以前は一本の木のために森全体を諦めるわけにはいかないと思ってたけど、今じゃ木も欲しいし、森も欲しい！人間って欲深いものだね！

悲しいのは、蘇梅の心はもう死んでるんだろうってこと。彼女は心の底から俺という人間も、この家も受け入れてくれないんだ。彼女が不幸なら、俺も不幸だ。

彼女を幸せにするよう頑張らなきゃ！

そう考えていると、足音が聞こえてきた。振り返ると、母さんが入ってきた。

「金水、どうして一人で部屋にこもってるの？」

「蘇梅に何を話せばいいのか分からないんだよ」俺はむく...