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1458話

予想外なことに、李夫人は首を横に振った。

泣き声で言った。「うちの男は軍人でね、普段から強気で、がさつで、思いやりなんて微塵もないの。あの行為をするときだって、いつも自分本位で、自分が気持ちよくなればそれでいいって感じ。私のことなんて眼中にないのよ」

この話題になると、李夫人はすっかり腹を立ててしまう。

彼女の夫は、軍人という肩書きで彼女に誇りを与えてくれる以外は、外では友達に自慢できる、すごい身分や背景を持った男というだけ。

でもベッドの上では、何の役にも立たない。

結婚して七、八年経つのに、子供は一人もいない。

これが、李夫人の人生で最大の心残りだった。

彼女は他の女性とは違っていた。彼女...