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1455話

「この滑らかな太ももの感触、年齢を感じさせない細やかさだ」

私の手が李夫人に触れた瞬間、彼女の心臓が大きく跳ねた。夫以外の男性に体を触れられるのは初めてのことだ。

途端に、彼女の鼓動が速くなった。

だが不思議なことに、私に触れられている時、李夫人はある感覚を覚えた。それは奇妙な感覚で、触れられると少しくすぐったいような、でも言葉では表せないような感覚だった。夫との間でも経験したことのない感覚だった。

突然、李夫人の感情に大きな変化はなかったものの、私が彼女の体に触れることへの嫌悪感は薄れていった。

むしろ、次に私がさらに大胆な行動に出ることを、どこかで期待しているようでもあった。

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