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1446話

「でも相手は自分のことを全然気に入ってないようだし、どうやって自分のために動いてもらえばいいんだろう?」

ふと、閃きが脳裏に浮かんだ。彼と白夜は知り合いで、これまではただの小さな諍いに過ぎなかった。

それに、白夜も単に自分の言葉に腹を立てているだけで、本気で事を荒立てるつもりはないはずだと信じていた。

私は何も言わず、白夜の側に近づくと、粗い分厚い手を伸ばし、背後から彼女の艶やかでしなやかな細腰を抱き寄せた。

白夜から漂う微かな香りを感じ、思わずもう一度深く息を吸い込む。空気中には彼女の身体から発せられる香水の良い香りが漂っていた。

白夜は私に抱きしめられた瞬間、最初は反応できなかった。

彼女...