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1421話

「超ツンデレだな、ツンデレなだけじゃなく、高貴で冷たく艶やかで、思わず心が引き寄せられるようだ!」

そう思いながらも、私の体はどこか力が入らない。

彼はため息をつき、心は悲しみで満ちていた。

「ちっ、体がもたなくなったか。昔は三日三晩でも平気だったのに、今じゃ?ふん!」

「ほんとそうだよな、やれやれ」

そう思うと、心の中の軽やかな表情が一瞬で消え、淡い憂いの感覚が湧き上がってきた。

見れば、彼はボロボロのポケットから、少し黒ずんだタバコを一本取り出した。

このタバコは見るからに痛んでいて、表面には黒い光の模様が光り、静かで何の変哲もないように見える。

だが、よく見ると左下に薄い黒い痕跡があり、...