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1416話

無夜は私の視線に気づいたようで、少し酔いの回った顔に悪戯っぽい笑みを浮かべた。

「はははっ、何見てるの?」

「もしかして私に惚れた?ありえないでしょ!」

「この小姐がいつからそんな色気ムンムンになったっていうの?」

無夜はそう言いながらも、雪のように白い素足はゆっくりとこちらへ向かって歩み寄ってくる。

近づいてくるとともに、かすかな清らかな香りが漂ってきた。極めて魅力的で、何とも言えない神秘的な気配を感じさせる。

私はうっとりとしてその香りを深く吸い込んだ。濁った瞳に珍しく誘惑の色が浮かぶ。

「ふむふむ、いいじゃないか、気に入ったぞ」

「あら?本当に私のこと好きなの?」

おそらく...