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1380話

鉄の門の崩壊により、周囲に漂っていた冷気が一瞬にして外へと流れ出した。

外では、金髪の青年がのんびりとスマホをいじっており、その表情は極めて満足げだった。

突然、一筋の冷たい風が吹き抜けた。最初、彼はそれを気にも留めず、ただの自然現象だと思っていた。だが、隣にいた黒髪の青年は端正な眉をひそめ、深い思考の色が浮かび上がった。

しかし彼が何かを考える間もなく、さらに極限的な冷気が湧き出し、瞬く間に彼の体を包み込んだ。雪のように白い肌が震え始め、霜の層が浮かび上がる。

隣の金髪の青年がそれを見て、漆黒の瞳に驚きの色を浮かべた。だが何も考える間もなく、私の姿が現れ、その後ろには白星が続いていた...