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1360話

「今の私は純粋な人間なのよ!」

「本小姐は処女なの!」

「初めては、こんな風にあなたにあげられないわ!」

そう言いながら、白星は手に力を込め、純白のドレスが微かに揺れた。一瞬の動きで私の拘束から逃れ、薄暗い洞窟の中へと軽やかに飛び込んだ。

私はそれを見て、心に徐々に失望の色が浮かび、ふわりと一つ溜息をついた。その後は何も言わず、濁った瞳で遠くを見つめるだけだった。

白星はそれを見て、水色の瞳に思わず憐れみの色を浮かべた。整った小さな唇が少し開いて、何か言いたげだったが、結局何も口にしなかった。

一刻ほど経って、私がずっと黙ったままでいるのを見た白星は、私の自尊心を傷つけたのではと心配にな...