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1353話

白星の水色の瞳が一瞬、暗く沈んだ。

ああ、私ってなんてバカなんだろう。お金を引き出すところを見られるなんて?

もう終わりだわ、きっと。

そう思うと、白星は私を見る目に恐怖の色が浮かんだ。

もちろん、私は白星の考えなど知るよしもない。もし知っていたら、この濁った瞳は一瞬固まり、その後ひどく居心地悪く感じただろう。

なんてこった、カッコつけが失敗して、この小娘に怪しまれるなんて?

だが今の私にそんな考えはなく、ただ老いた体を少し動かし、しわがれた手を白星に差し伸べた。その意図は明らかだった。

私は白星を引き上げ、素早い手さばきで鎖を解こうとしていた。

しかし白星にとって、その意味は全く違うものに映...