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1347話

「私、若水はこんなにいい子なんだよ、清純で可愛くて優しい!」

若水はそう思いながら、心の中の気持ちも自然と明るくなっていった。

「五つ星ホテル?あたしが今日は奢ってあげるわよ!」

声は電話を通じて私の耳に届き、元々少し気まずくなっていた彼の気持ちが一瞬で晴れた。

「それじゃあ、必ず会おうね!」

「ええ、あたしが待ってるから!」

私はそれを聞き、思わず口元が緩んだ。

活発で、明るく、陽気で、そしてツンデレな少女か!

そう思いながら、彼は電話を切った。

私は濁った瞳を上げて辺りを見回し、絶え間なく時を刻む時計を見つめながら、思わず深い思考の表情を浮かべた。

「しまった、さっき時間を言い忘れてしまっ...