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1332話

無夜の漆黑の瞳から、ほんのりと傲嬌の色が漏れ出し、小さな声で鼻を鳴らした。

「びっくりしたわ、清い身体を失ったかと思ったじゃない!」

その言葉を聞いて、私は思わず大笑いし、興味深そうに言った。

「清い身体?とっくに失ってるんじゃないのか?」

思いがけず、無夜はその言葉を聞くと、整った小さな顔に珍しく真剣な表情を浮かべ、得意げに言い返した。

「ふんっ、この無夜は誰とでも寝るような女じゃないわよ!」

「私には三つの条件があるの!」

「まず絶対にお金持ちであること、次にルックスがいいこと、最後に人柄が良くて、そして私が気に入った人だけよ」

無夜は小声で語りながら、漆黑の瞳で私をじっと観察し、本当にそ...