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1331話

目の前の光景を目にした瞬間、彼女ほどの精神力を持っていても思わず固まってしまった。

漆黒のスカートはいつの間にか引き裂かれ、真っ赤なシーツの上に散乱していた。人を誘惑するような長いストッキングがピンと立ったまま横たわり、致命的な魅力を放ちながら人の魂を引き寄せていた。

雪のように白く繊細な太ももには、一筋また一筋と白い液体が浮かび上がり、極めて人を惑わせる光景となっていた。まるで嵐の中に現れた一筋の純白のようだった。

無夜は頭がぼんやりとし、漆黒の瞳で白い液体を食い入るように見つめ、その眼差しには信じられないという表情が満ちていた。

彼女の経験からすれば当然見分けがついた。白い液体が具...