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130話

私が見ると、枕の下から例の偽物の頭が覗いていた!

今では義姉と二人暮らしで、お互いの間に暗黙の了解もあるから、義姉はこの偽物を置くときに以前ほど慎重ではなくなって、ただ枕の下に押し込んでいるだけだ。

引っ越してきてまだ二日しか経っていないし、誰かが訪ねてくるとは思ってもいなかったはず。今日、秦姉さんが突然来たから、そんな細かいところまで気が回らなかったんだろう。そしてあろうことか、その偽物がいつの間にか枕から滑り出てしまったんだ!

結果、秦姉さんに見られてしまった!

幸い義姉はその場にいなかった。いたら、きっと地面に穴があれば入りたいくらい恥ずかしがっただろう。

秦姉さんは一歩前に出て、その偽...