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1272話

十五分ほど経って、血月が最初に反応し、口元に微笑みを浮かべながら白夜に歩み寄った。

「お姉さん、すごく綺麗ですね、可愛い!私、あなたのこと超好きです!」

「そう?残念だけど、私はあなたのこと好きじゃないわ」

血月の熱意に比べ、白夜の眼差しははるかに冷たかった。

しかし、血月の厚顔無恥さはどれほどのものか。彼女は整った小さな顔に颯爽とした笑みを浮かべ、自分では可愛いと思っている口調でこう言った。

「そんなはずないですよ?私、こんなに可愛いのに、お姉さんが好きにならないわけないじゃないですか!」

白夜は彼女を一瞥すると、遠くへ歩き去り、あっという間に多くの衣服の間に姿を消した。

それを見た血月は、...