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126話

秦姐はタバコの吸い殻を揉み消すと、立ち上がって部屋の中をあちこち歩き回った。

「ふん、この小さいチンピラめ、目が見えないふりして義姉さんを騙して、さんざん盗み見てたんじゃないの?」秦姐は意地悪な笑みを浮かべた。

「見たのは見たけど、そんなにたくさんは見てないよ!」僕は俯きながらも、心の中ではほっと息をついた。どうやら言い逃れできたらしい。「秦姐、これは仕方のないことなんだ。これからも両親を養っていかなきゃいけないし、この秘密を誰にも言わないでほしいんだ」

「それじゃ私はこの小チンピラを野放しにすることになるじゃない。あなたこれからもマッサージ店で働くつもりでしょ?女性客みんなを盗み見する...