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1193話

でも、そんなことは考えるだけに過ぎないのだが。

宝物閣に入るとすぐに、中の人が迎えに来た。皆、統一された制服を着ている。

その服装は中国の伝統的なチャイナドレスの裁断に似ていて、非常に体にフィットし、女性の美しい体のラインを強調している。

ただ、チャイナドレスよりもさらに露出が多く、例えば腰の部分が透かし彫りになって肌が見えている。

宝物閣の中全体に、ある種の芳しい香りが漂っていた。深く息を吸い込むと、これは紅袖花の香りではないか?

「ここには紅袖花があるんですか?」と何気なく尋ねてみた。

迎えに来た唐冰の表情が一瞬固まり、私を見る目には少し驚きと疑いが混じっていた。

どうやらこの人はかな...