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118話

「こんなに焦って金を払おうとするなんて、余計に怪しまれたに違いない!」

くそったれ、本当に災難を招いてしまったぞ!

携帯を取り出して確認すると、もう11時だった。義姉さんももうすぐ帰るだろう。

心の中で祈った、早く爺さんが目を覚ましてくれ、私の潔白を証明してくれ。

周りの患者たちは皆、同情の目で私を見ていた。

私は腸が青くなるほど後悔していた。

世も末だ、人の心が荒んでしまったものだ!

だから、あれだけの野次馬がいたのに、誰一人として手を貸そうとしなかったんだ。

中年の男性は焦る私の様子を見て、慰めるように言った。「若いの、焦るなよ。みんながみんな物事の道理が分からないわけじゃない。この爺さん...