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1157話

「だが、今からまた江小刀の体内から取るとなると、あの虚弱な小さな体では、絶対に持ちこたえられないだろう」

「もういい、もういい!」

少し考えた後、私は首を振り、憂鬱そうに言った。「お前らに借りを作ったと思っておくよ。もしお前が目を覚ましたら、たっぷり搾り取ってやる。そうでなきゃ、俺の苦労が報われないってもんだ」

そう言うと、私は袖をまくり上げ、ごつごつした腕をあらわにした。その肌は蝋色で、血管さえも青紫色に浮き出ており、とても健康な人間の肌には見えなかった。

医者として長年、人の体を切り開いてきたが、他人のためなら躊躇したことは一度もない。だが今、自分自身に対しては、少し迷いが生じてい...