花都の逍遥

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1147話

「あぁ……」

「はい、わかりました」

江小刀は私の考えに逆らう勇気などなく、すぐに行動に移し、路地裏へと歩き出した。

江小刀が闇の奥へと消えていくのを見て、私は思わず下卑た笑みを浮かべた。

こっそりと白衣の内側からひとつの赤い丸薬を取り出す。

この薬は張白花の体から成分を分析し、抽出して研究したものだ。

彼は丹念に丸薬を眺め、濁った瞳から一筋の興奮の色が漏れ出た。

「これさえあれば、今夜はさぞや男の力を見せつけてやれるぞ!」

私はそう思い、躊躇なく飲み込んだ。

丸薬は口に入れるとすぐに溶け、温かい熱流が体中の隅々にまで駆け巡り、否応なく力が満ちてくるのを感じた。

「いいぞ、いいぞ」

彼は満足げ...