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1120話

何度も体中に鮮明な痛みが走り、思わず大声を上げてしまうが、彼の心の中には私に対する恨みの感情は一切湧いてこなかった。

およそ一炷香の時間が過ぎ、私は少し訝しげに青狼を一瞥した。

「おかしいな、この小僧は私を恨んでいないのか？もしや私が相当の腕利きだと気づいたか？」

「分かっているようで何よりだ。さもなければ……フッフッ」

私の老いた手が青狼の手首から離れ、ボロボロの服を適当に引き裂くと、一枚の布切れが手に現れ、いい加減に巻き始めた。

青狼は少し呆然として私を見つめ、心の中では暗い感情がすでに黒雲のように広がりかけていた。

ボロ布？もっと適当にできないのか？

お前に勝てないと分かっていなけ...