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1078話

「まったく、相変わらず好色な爺さんだな。医術はなかなかだって聞いたけど？あたしの友達を診てもらいたいんだけど」

言葉が終わるか終わらないかのうちに、彼女は軽く指を鳴らした。

一人のやや痩せ気味の若い男性がベンツからゆっくりと降りてきた。全身を包帯で巻かれ、水色の瞳だけを覗かせている。その目からは骨まで凍りつくような冷たい光が放たれていた。

叶水颜はにこにこしながら歩み寄り、その長く美しい脚が陽の光を浴びて眩しく輝いていた。

「お兄ちゃん、医者を連れてきたわ。かなり腕がいいのよ」

昨日、あの少女の足を治療して以来、叶水颜は私のことをずっと心に留めていたようだ。彼女は私の医術に妙に興味を抱いていた...