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1013話

「あのイエロークラスの武者も、まだイエロークラスに足を踏み入れたばかりだったんだ。結局、台に上がるとすぐに降参しちゃったよ!」

「前に、洪大師が最初の相手、あの独眼竜を干からびた死体に変えてしまったから、このイエロークラス武者は怖気づいて、さっさと降参して命を守ったんだ」

「これも賢明な判断だよね。あの独眼竜だってイエロークラス武者だったんだから!」

「そして僕はなんと不戦勝だった!」

「つまり、二回戦を戦わずに、直接三回戦の挑戦試合に進むことになったんだ」

台下から野次の声が上がった。

運が良くて一試合少なく済み、そのまま勝ち上がったと思う人もいる。

だが、多くの人は僕が不運だ...