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1012話

この時の許超は完全に変わり果てていた。体が強制的に二十センチも伸び、全身が鉄のように漆黒に染まり、まるで魔神が降臨したかのようだった!

「これは何の秘術だ?」

誰かが驚きの声を上げた。

私も呆然としていた。

やはり、この許超には切り札があったのか!

彼は明らかに何らかの秘術を使って、強引に身体の形を変え、力を増強させていた。

黒熊が驚いている隙に、許超は大きく咆哮し、一撃を繰り出した!

その拳の威力を感じて、彼が瞬時に黄級の実力に達したことが分かった!

間違いない、あの一撃の力は黄級に達していた!

ドン!

この一撃は直接黒熊の腹部を貫通し、腕全体が黒熊の体内深くに埋まった。恐ろしい力...