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1004話

しかし、彼は毒刃を打ち払うことはできなかった。むしろ、毒刃のダガーが彼の胸を突き刺したのだ!

今回、毒刃は切りつけるのではなく刺すという戦法に変えた。確かに試合を終わらせる気だろう。

まるで猫がネズミを弄ぶように、飽きたら命を奪おうというわけだ。

私の判断は間違っていたのか?

七番の毒刃と八番の黒熊がリングで死闘を繰り広げている。

誰もが毒刃が勝つと思っていた。少なくとも表面上は、黒熊はすでに傷だらけで力尽きたように見えたからだ。

だが私から見れば、黒熊の傷は皮膚表面だけで、筋や骨には全く達していない。彼の動きを妨げるほどのものではないのだ。つまり、あの様子は単なる偽装で、相手の油断を誘ってい...