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10話

足音がしたので、急いでゲームを閉じた。

すると、義姉が入ってきた。もう別のワンピースに着替えていた。

「金水、何してるの?」義姉は笑いながら尋ねた。

「スマホいじってたんだ」と答えた。

「義姉さんが贈ったスマホ、気に入った?」義姉はベッドの端に腰を下ろした。

ふわっと香りが鼻をくすぐる。義姉の匂いはやっぱりいい香りだ。

「うん、気に入ったよ!前はラジオで音楽聴くしかなかったけど、これからもっと便利になるよ」

「金水、聞きたいんだけど、将来どんな嫁さんをもらいたい?」

心の中でつぶやいた。母さんは俺に兄の代わりに義姉と寝るよう言ったのに、義姉は俺の嫁の話をする。やっぱり俺とは嫌なのかな?

「義姉...