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85話

徐静姝が教室に戻ると、楚攸宁はすでに目を覚ましていた。眠そうに目をこすりながら、少し間の抜けた表情を浮かべている。頭の寝癖が不羈に立ち上がり、その乱れた姿に禁欲的な美しさが漂い、クラスの女子たちの心をほとんど溶かしそうだった。

前に座っている林让は空気が読めず、自分では面白いと思っている的外れな冗談を言い続けていた。

しかし明らかに効果はなく、楚攸宁はただ適当に「うん」と二言三言、心ここにあらずといった様子で返すだけだった。

徐静姝は二つのプラスチックカップを楚攸宁の前にきちんと置くと、手首にかけていたビニール袋を下ろし、何種類もの薬の包みを一つずつ取り出して、それぞれから二錠ずつ取り出し...