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83話

徐静姝は石の壁に寄りかかり、退屈そうに地面の小石を蹴りながら、何度も携帯を取り出しては返信が来ていないか確認していた。

やっと耳元で「カチャッ」とドアの音が聞こえ、待ちきれないように顔を上げて見やった。

来た人を見て、目に一瞬安堵の色が浮かび、思わずほっと息をついた。

しかし楚攸宁の顔に普段とは違う病的な青白さを見て取ると、また胸が締め付けられ、眉間に皺を寄せながら歩み寄り、つま先立ちになって彼の額の温度を確かめた。「熱でもあるの？すごく熱いけど、具合悪い？」

楚攸宁は頭を下げて徐静姝の腰に腕を回し、彼女の肩に顎を乗せ、鼻先で甘えるように彼女の首筋をそっと撫でた。少しかすれた低い声で、まるで甘...